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2019.02.23

住宅購入は、消費税増税の「前」と「後」だとどっちがお得なの?

2019年10月より消費税が引き上げられます。 住宅購入を検討されている方には大打撃を与えてしまうものです。 そのため、住宅を購入された方には国からの優遇措置が多く設けられています。 まずはこれらが増税とともにどうなっていくのか比べてみましょう。   ●増税前と増税後の住宅優遇制度     あくまで概算ですが、具体例は次のようになります。   ●土地1,000万円+建物1,800万円で借入が2,800万円の場合(最大限もらえることを前提とします)   これだけで見ると、増税後の方が50万円程お得に見えますね。 エコポイントが復活すればもう少しお得になります。   しかし、これはあくまで建物価格が同じ場合の話です。 増税によって建物の価格も上がり、輸送費や材料費価格も高騰が予想されます。 価格の高騰は必然とも言えそうです。   さらには金利の上昇も考えられます。 2017年11月から2018年11月にかけ、なんと0.2%以上の上昇がありました。   これらをふまえて、シミュレーションをしてみましょう。   ——————————————————————-   Aさん:頭金はないけど、消費税が上がる前に少しでも早く家を建てたい! Bさん:増税後の方がもらえる金額も多そうだし、増税後に建てようかな?それまで頭金を貯めておけば、少し楽になるかも!   Aさんは、さっそく行動に移し、今から5カ月後にお家が完成しました。 Bさんは、Aさんのお家が完成してからちょうど1年後にお家が完成しました。毎月3万円ずつ貯金したので、約50万円ほど頭金として用意できました。   1年後(増税後)には建物価格が50万円値上がりし、金利が0.2%上昇したと仮定します。   先程の優遇(住宅ローン控除、すまい給付金など)を最大限もらった場合、それらを総支払金額から差し引くと次のようになります。   優遇措置によってもらえる金額はBさんの方が多いですが、トータルで見ると8%の時に購入したAさんの方が60万円近くお得です。   さらに言えば、Aさんのお家が完成してからBさんのお家が完成するまでには1年の差があり、 その間Bさんはずっと家賃を払っていたとします。 月6万円の家賃だったとすると、1年で72万円支払っていたことになります。 せっかく貯めた頭金よりも、購入までに支払った家賃の方が多くなってしまいました。   これらをふまえてみても、BさんよりもAさんの方がだいぶお得に感じませんか? 住宅の購入を検討されている方には、なるべく早めの購入をおすすめします。   住宅購入のタイミングを決定する上で、消費税増税や優遇措置の内容はもちろん大切ですが、金利や現在支払っている家賃など、様々な要因を検証する必要があります。 今回は、増税の負担を軽減するための措置がどう変わるのかということ、増税後に建物の価格高騰が見込まれること、金利の上昇もあり得るということ、住宅購入までに家賃を払い続けるということをふまえてこのような結論に至りました。   とはいえ、重要なのは無理のない住宅計画。 一生に関わる家づくりにかけるお金が、自分たちの将来にどのような影響を与えるのかを考え、しっかりとシミュレーションをしてみましょう。 その中で、今回のお話を頭の片隅に置きながら、自分たちに合ったタイミングを見極めていただければと思います。     ※この記事は2019年2月24日に投稿されたものです。  
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