お久しぶりです。工事部のmです。
7冊目は、市ヶ谷出版社『福祉住環境』から。
日本の戸建住宅の大多数が木造であり、特に既存の住宅には、福祉的な観点からいくつかの問題があることが多いとされています。
代表的なものに、床面の段差の問題があります。床面の段差は、水平移動の障害になり家庭内事故の原因になるため極力解消するべきです。
例えば、和室と洋室の間にできる段差は畳の厚さと床材の厚さの差によって生じるもので、一般的な建材を使用すると10~40mm程度の段差ができてしまいます。
解消方法としては、和室の下地の高さを下げる、和室以外の部屋の下地の高さを上げる、あるいは、畳自体を床材と同じ厚さの薄い畳に変えてしまうなどの方法があります。
弊社では、薄い畳を採用することで段差を生じないように工夫しています。昔ながらのイ草の畳も魅力的ですが、経済的なうえ、色柄も豊富でモダンなインテリアに仕上がります。
よろしければ、そういった施工事情も頭の片隅に置いてご見学頂ければ幸いです。