住宅購入にあたり、住宅ローンを組もうとお考えでしょうか?
住宅ローンにはたくさんの種類が存在し、それぞれで審査基準も異なってくるため、難しいと感じることも多いのではないでしょうか。
本審査と事前審査の違いについて、分からない方も多いと思います。
そこで今回の記事では、本審査と事前審査の違いや審査のポイントについて解説します。
■住宅ローンの事前審査と本審査とは?
住宅ローンを受ける際には、本審査と事前審査の両方に通る必要があり、それぞれで審査基準や審査の目的は異なります。
2つの審査でどのようなことが見られるのかを確認しましょう。
*事前審査で何を見られるか
事前審査とは、住宅ローンの申し込みの前に行われる、本審査に進めて良いかどうかを判断するための審査です。
ご利用の金融機関によっては、「仮審査」や「簡易審査」という名前で呼ばれているかもしれません。
事前審査では一般的に、返済能力の有無を見られます。
例えば、住宅ローン以外にローンの借り入れがあるか、信用できる返済者であるか、返済負担率が条件を満たしているか、などが確認されます。
返済負担額とは、返済額が年収に対してどれくらいの割合であるかというものです。
いくつかの機関から借り入れをしていると、返済負担額が上限を超えてしまう可能性があるので注意しましょう。
事前審査には結果が出るまで1日〜2週間程度かかるため、一度に複数の金融機関に事前審査を申し込まれる方も多いです。
*本審査で何を見られるか
本審査は住宅ローンを契約する前の段階で最後に受ける審査であり、本審査に通ると融資を受けられます。
たくさんの審査項目があり、借入時と完済時の年齢や健康状態、年収、勤続年数、担保評価、連帯保証のような内容が確認されます。
また、事前調査で申告した情報に、間違いがないかも確認されるので、違いのないように注意しましょう。
事前審査の後に新たに借り入れをした場合は、本審査を受ける前に担当者に報告しておくと安心です。
本審査の結果は、申し込みから1〜2週間程度で出るでしょう。
審査通過の通知が送られてきたら、いよいよ住宅ローンの契約を結び、融資が受けられます。
■審査を長引かせないコツを3つ紹介!
年齢が若く収入が安定しない方や、クレジットカードの滞納歴がある方は、返済能力の判断に時間がかかるため、審査が長引く可能性があります。
予想よりも審査に時間がかかってしまうと、決済日に間に合わないというリスクが発生するかもしれません。
そのため、審査を長引かせないために、3つのことに注意しましょう。
1つ目は、必要な書類を計画的に準備しておくことです。
審査で必要となる書類は、審査申込書に加えて、身分証明書や源泉徴収票、物件情報があります。
入手に時間がかかるものもあるため、スケジュールを立てて、あらかじめ用意しておきましょう。
2つ目は、収入とバランスの取れたローンを組むことです。
年収に対して借入金額が高すぎると、本当に返済できるのか、不安に思われるかもしれません。
例えば、購入予算を下げたり、頭金の割合を多くしたりと、無理のない程度でローンを組むことを意識しましょう。
3つ目は、申し込み直前に転職しないことです。
本審査の際に勤続年数は大きく関わってくるため、直前に転職していると不利になります。
一般的には、勤続年数は3年以上が求められるため、転職のタイミングに注意しましょう。
■本審査に通るポイントとは?
事前審査は通っても、本審査で落ちてしまい、困っている方は非常に多いです。
基準が厳しい本審査に通るためのポイントを紹介しましょう。
*複数社に事前審査を出す
たくさんの審査項目が存在する住宅ローンの審査では、それぞれの金融機関でかなりの違いがでてきます。
例えば、金利タイプの違いや保証会社を使っているかどうかで、審査基準は大きく変わってきます。
そのため、1つの住宅ローンに絞るのではなく、複数社に事前審査を出すことで、審査に通る確率が高くなるでしょう。
本審査を受けるためにも、まずは複数社の事前審査に通ることが重要です。
また事前審査に受かっておけば、1社の本審査に落ちた段階で、すぐに別の住宅ローンの本審査が受けられるのも良いです。
*審査に落ちた原因を考える
事前審査は通っても、本審査に落ちてしまった場合は、いくつかの原因が考えられます。
建物が審査の基準を上回っているか、事前審査と本審査で申し込み情報が違っていないか、決済書の内容や税金の支払いに問題はないかを確認し、落ちた原因を考えてみましょう。
問題点を解決しないと、いくら住宅ローンに申し込んでも、審査に落とされる可能性が高いため、改善していくことが大切です。
■まとめ
本審査と事前審査の違いや審査のポイントについて解説しました。
審査によって、確認される内容は異なるため注意しましょう。
今回紹介したポイントを踏まえると、審査を長引かせずスムーズに通過できます。
住宅ローンを組む際には、ぜひ参考にしてみてください。
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