家づくりとなると、外観や内装、そしてインテリアに関することを想像する方が多いのではないでしょうか。それらももちろん家づくりの重要な要素ですが、忘れてはいけないのが外構です。外構の対策を立てることは、外観や内装のことを考えるのと同じくらい大切なことです。家づくりにおける後悔や失敗談として聞かれることも多い外構に関する話。今回の記事では、
・そもそも外構とは何なのか
・外構費用の相場について
・最低限やっておくべき外構工事とは
以上の3点について詳しくご説明します。
注文住宅のみならず、建売住宅や規格住宅における外構費用についても、当社セリタホームズの事例をもとにご説明します。
■そもそも外構工事・外構費用とは?
そもそも「外構」とは、敷地内の住宅以外のエリアのことを指します。「外構工事」とはその外構エリアを整備することを言い、「外構費用」とはその工事にかかる費用のことを言います。住宅以外のエリアなので、玄関アプローチの整備やカーポートの設置、雑草対策や造園・植栽工事まで、住宅の外に関すること全てが外構工事として含まれます。
家の中の間取りやインテリアと同様にとても重要な工事ですが、案外軽く考えられてしまうことも多く、後になってもっときちんと工事しておけばよかったと後悔する人もしばしば見受けられます。反対に、良かれと思ってやった工事が案外無駄なもので、費用が余計にかかってしまい後悔した、という話もあります。
自分たちの敷地の外構エリアではどのような工事が必要になるのか、ハウスメーカーや工務店と事前にきちんと話し合うことが大切です。
■外構費用の相場ってどれくらい?
結論から言うと、敷地の大きさと外構工事のやり方で大きく変わるため、一概にいくらとはいうことができません。
一般的に、新築注文住宅の外構工事の費用は、住宅本体を建てるのにかける費用の10%ほどを工事に充てると釣り合いの取れた外構に仕上がると言われています。敷地の広さや工事の規模によって費用は変動しますが、注文住宅の場合、実際には約100〜300万円ほどを使って外構工事を行う人が多いと言われています。
家づくりの予算を決める際、自分たちが理想とする住宅の大きさはどれくらいなのか、その場合住宅の建設費、そして外構費用はプラスでどれくらいかかると見積もるべきなのか、事前に確認することをオススメします。
●建売・規格住宅の場合はどうなの?
当社事例
土地とセットで売られる建売住宅や、すでに規格が決まっている規格住宅の場合は外構費用はどのようになるのでしょうか。ハウスメーカーや工務店によって異なると思いますが、ここでは当社の事例をお話します。
当社の場合は、建売・規格住宅の販売価格のなかに基本外構が含まれています。内訳でいうとおよそ60万円程度が割り当てられています。カーポートや物置などを施工される方だと、おおよそ30~50万円程度が別途必要となる場合が多いです。
業者によって基本外構が販売価格に含まれているのかいないのか、いくらくらいが割り当てられているのかは異なるので、事前に確認することをオススメします。
■最低限やっておくべき外構工事とは?
ここまで外構工事にかけるべき費用について説明してきましたが、そうはいっても費用はなるべく抑えたいところ。ただ、外構費用を削ってしまうと外のエリアの整備が中途半端になり、住んでから後悔してしまう可能性が十分にあります。ここでは、後悔したくない方に向けて、最低限どんなことをするべきかについてご説明します。
外構工事のなかでも、最低限やっておくべきこととして
・駐車場スペースの土間の整備
・敷地の泥濘(でいねい)対策
・雑草対策
以上のことが挙げられます。
●駐車場スペースの土間の整備
駐車場スペースの土間部分の整備には最低限お金をかけるようにしましょう。
長野県も含め、特に車社会の地域の場合、駐車スペースを整備することは必要不可欠です。雨や雪が気になる場合は、カーポートも一緒に設置すると後々便利かもしれません。
●敷地の泥濘(でいねい)対策
泥濘とは、ぬかるみのことを指します。雨の日や雪が降って溶けた際などは、ぬかるみが発生しやすくなります。例えば駐車場がぬかるんでいると泥ハネするため、車が汚れやすくなってしまいます。玄関や庭先も、ぬかるんでいると服が汚れやすくなったり、転びやすくなる可能性もあります。住む前から対策をしておくことができれば、泥ハネで嫌な気持ちになることもなくなり、安心して歩きやすくなります。
●雑草対策
雑草は、家を建てる際に一緒に対策してしまうことをオススメします。雑草の生命力はとても強く、特に夏は抜いても抜いても生えてくるため、頭を悩ませる人が多くいます。事前に対策することで、そうした悩みの種を減らすことができるので、必ず対策しておきましょう。
全体を通して言えることとして、何事も住んでからやろうとすると費用が予想以上に高くなってしまいます。住宅ローンを利用する場合は特に、建築費用と一緒に予算を取って対策しないと、毎月の返済に加えて外構費用も払う必要が出てくる可能性もあり、自分たちに重くのしかかってきます。後悔しないためにも、最初に費用を出し惜しんでしまうのではなくて、必要最低限のことをしっかりやっておくことが大切です。
他にも、その土地の性質や場所によって、必要になる工事が出てくることもあります。自分たちの土地にはどんな工事が必要になるのか、事前に確認しておくことができれば想定外の出費に見舞われることがなくなるのでオススメです。
■まとめ
今回の記事では外構費用の相場や外構工事として最低限やっておくべきことについてお話しました。外構費用は敷地の広さや工事のやり方にも左右されるため、一概にいくらとは言えません。ただあまりに少なく見積もると、住んでみてからやっておけばよかったと必要性を痛感したり、工事を改めて業者に依頼して最初に頼むよりも費用が高くなってしまったりと、後悔のもとになってしまう可能性が十分にあります。
特に駐車スペースの土間の整備やぬかるみ・雑草対策などは最低限やっておく必要があります。家づくりの際には、事前に外構工事についてハウスメーカーや工務店としっかり話し合っておくことをオススメします。
セリタホームズの建売・規格住宅には、販売価格のなかに基本外構が含まれています。外構工事で必要なことは、事前に対策されているので安心して新居で暮らすことができます。より詳しい話をお聞きになりたい方は、こちらまでお問い合わせください。